パンツをいろいろ詰めてみた!

今回はURBAN RESEARCH(アーバンリサーチ)のパンツのお直しです!

パンツ詰め史上、最も手間がかかったのではないでしょうか。こんな感じのリネンパンツです。

かなりゆったりしたパンツで、ウエストやもも周り、裾などいろいろ詰めたいとのこと。ドレス感とリゾート感を併せ持つ素敵なパンツなので、ルーズすぎず、かつ詰めすぎず、を目指します。

それにしても、かっこいいなぁ。写真だとお伝えしづらいのですが、フシが入った独特の風合いのリネンで、涼しげだけどハリがあって高級感があります。カジュアルにも着れますが、ドレス感もあるという絶妙なテイスト。センタープレスとウエスト背面だけゴムという仕様も、そのテイストを醸し出すのにぴったりですね。その他の細かいところもこだわっていて、本当に素敵なお品です!(その分、お直しの作業量が増えましたが…)

作業内容

1)ウエスト三方詰め(ヒップとサイド両方から詰める)

2)股下の幅両側詰め(渡りから裾まで)

↓の画像のように、ご希望を伺いながら、いい感じのシルエットになるように設計します。

どこでどのくらい詰めるかの図

3)サイドステッチ外し & 付け

このパンツ、通常の縫い目の隣にステッチがあります(下の画像のピンクで囲んだ部分)。これもきれいにほどき、後で付け直します。

4)ウエストゴム調整

5)ベルトループ外し & 移動

ウエスト周りをかなり詰めるので、ウエストゴムが余らないよう、短くします。

このウエストゴムがベルトを通す輪っか(ベルトループ)に直接縫い付けられていたため、それもきれいにほどいて、ちょうど良い位置に付け直します。

丁寧に解体中。黄色い線は詰める箇所のめじるし。

お直し、終わりました

仕上がりはこんな感じ!

ちょっとわかりづらいですね…

横から見ると、結構細くなったのがわかるでしょうか。

サイドステッチを似た糸で付け直したり、サイドポケットのかんぬきもきれいにほどいてから付け直したり、細かいところも丁寧に仕上げています。

手間がかかる = 作業工程が多い = 仕上がりに差が出やすい ので、大切なお品は、一度私たちにご相談いただければ幸いです。