母のコートをリメイクしてみた!

青森県八戸市で洋服お直しをしております、Oh!Oh!(ダブルオウ)です。

今回は、母が40年以上前に購入したコートをリメイクするお話です。

お品はこちら!

モヘアの生地で、着丈長め・肩パット付きなので、重厚感のある印象です。

前を開けるとこんな感じ。ボタンがかわいいです。

このままでも素敵なのですが、もっと軽やかにしたいとのこと。

前身頃が広く重なっているので、それを活かして襟付きのダブルコートっぽく仕上げてみましょう!

お直しダイジェスト

お直しの作業をざっくりご紹介します!

まずは解体

襟を取ったり、裏地をはずしたり…

生地をいためないように丁寧に

着丈をばっさりカットしたり…

肩はパットを外して幅詰めします。

袖丈が母には短いので、伸ばそうと思い、解体。

4cmほど袖を伸ばしたいのですが、そんな生地の余裕はやっぱり無いですね…

なので、紺のフリース素材を足すことにします。

袖口のサイズに合わせて縫います。

それをコートの袖先に縫い付けていきますよ。

付け後。

もう片方も裏地とあわせて縫って完成!

襟つくり

まずはサイズをはかります。

型紙におこします。

型紙に沿って、仮縫い用の生地をカット。

こんな感じ。

襟につけて、フォルムを確認。

微調整します。

調整した仮生地に沿って、実際の生地を切っていきます。

まずはチャコで印つけ。

実際の生地を表どうしで2枚重ねています

印に沿って生地2枚を縫い合わせます。

余分なところをカット。

裏返すとほら!

襟になってきました。

これをボディにつけていきましょう。

ボタン選び

ボタンは東京の浅草橋で仕入れました。

たくさんのサンプルを見て悩んだ結果、さりげない高級感をプラスしてくれるコイツに決めた!

黒蝶貝の20mm、1個125円

完成品はこちら!

3日かかりましたが、完成しました!

かっこよい…

光の具合でボタンがいろんな光沢を見せてくれます。

ボタンが赤や黄色、ダークグレーなどに光っていますが、実は生地に含まれる色味と合っています

ボタンを閉じるとこんな感じ。

形はダブルだけど、ボタンは中央1列のみの変則パターン

飾りボタンがど真ん中にあって、バランスが良いです。

背中はこんな感じ!襟のボリュームがいい感じ。

作った襟が違和感なく馴染んでいますね。

モヘアの生地感とも調和しています。

ビフォー&アフター

着丈や肩幅だけでなく、実は身幅も詰めているので、全体的に軽やかになっています。

母もとても喜んでくれましたよ!

みなさんも

「むかし買ったけど、高かったから捨てられない…」

「祖父or祖母から譲ってもらったブランド品があるんだけど、好みじゃないから着られない…」

なんてお悩み、ありませんか?

実際にそういった方からのご依頼も増えております。

我々の強みは、父の技術と息子のデザイン力です。大切なお品がありましたら、ぜひ我々にお手伝いさせてくださいね。